ワラーチを自作する【材料費5,000円/実作業2時間程】

自作ワラーチ JOG

ワラーチとは何か?

メキシコの先住民族(タラウマラ族)が履いているサンダルが発祥で、彼らはこのサンダルを履いて日常的に走っています。多い時は160kmもの長距離を走ることもあるそうで彼らは「走る民族」とも呼ばれています。
このサンダルは裸足感覚で走ることができ足の故障がしにくい走り方を習得できると注目されています。

タラウマラ族は廃タイヤを材料にワラーチを手作りしているのですがこの形状を模して多くのメーカーが既製品を販売しています。しかし自分の足のサイズにフィットしなかったり値段もそこそこします。

そこでここではこのワラーチを自作してしまおうという事で、材料費5,000円以内で自分の足にフィットする作成方法をご紹介していきます。

実制作期間 1時間→一晩接着剤乾燥→1時間程度

私自身この方法で何足が自作してワラーチランを楽しんでいるほかデザイン性も高いので普段履きとしても利用しています。

準備するもの

■ 材料
ビブラムシート 2枚 厚さ7mm 横13cmx縦33cm
ペレマット1枚 暑さ5mm 横30cmx縦30cm
真田紐 平紐 1本 幅12mm 長さ3m程
ビブラムシートがアウトソール、ペレマットがインナーソールに相当します。真田紐の幅はバリエーションがありますが12mm程度が自分には丁度良い感じです。デザインもシックなものから少しカラフルなものまであるのでお好みで選んでください。
■ 道具
・ハサミ
・型紙用の白い紙
・ペン
シューグー(靴底等の補修材です)
穴あけポンチ 5mm
・ハンマー
・カッター
・ドライバー

ハサミはビブラムシートなど固いゴムを切るので少し大きめのものがおすすめです。型紙用の白い紙はA4コピー用紙程度で構いません。シューグーは靴を修理する為の補修材で、ビブラムシートとペレマットを貼り合わせる時の接着剤として使用します。白、黒、ナチュラル(自然色)など色の種類がありますがナチュラルが良いでしょう。穴あけポンチは真田紐を通す穴をソールにあける時に使用します。

ワラーチ作成方法

① 足の型紙を作成する

準備した白い紙の上に自分の足をのせてペンで型をとっていきます。

ワラーチ_型紙作成
足型をとる
ジャストサイズでかたどっていく事。
 → 足より大きいと走っている時につま先が引っかかったりします。
左右それぞれとる事。
 → 左右で大きさや形が違う場合もある為です。

真田紐を通す穴をあける場所は、外側はくるぶしの前あたりの一番足のくぼんだところ、内側は土踏まずの一番くぼんだあたりが目安となります。必須ではありませんが穴あけ個所に目安の印をしておきます。

真田紐の穴位置にしるし
真田紐を通す穴の位置(外側)
ワラーチ_型紙穴位置内側
真田紐を通す穴の位置(内側)
② ビブラムシートとペレマットを切り抜く

①で作成した型紙どおりにビブラムシートペレマットを切り抜きます。

ワラーチ_切り抜き
型どおりに切り抜く

ここでは型紙どおり切り取ってもらえれば特に注意点はありませんが、しいて言えばビブラムシートの裏面(地面との設置面)にVibramというロゴがあるのですがこれが足の中心にくると気持ちいいですね。

私の作成したものはVibramロゴが中心からちょっとずれてしまいました。

ワラーチ_ビブラムシート裏面
ワラーチのソール裏面
③ ビブラムシートとペレマットを貼り合わせる

②で切り取ったペレマットビブラムシートを貼り合わせます。ビブラムシートの溝がある面(Vibramのロゴがある面)が地面との設置面になりますのでその反対とペレマットを貼り合わせます。まず接着面にシューグーを塗ります。2~3分置いてからペレマットとビブラムシートを貼り合わせます。

ワラーチ_ペレマットとビブラムシート接着
ペレマットとビブラムシートを貼り合わせる

貼り合わせてから完全に乾燥するにはメーカー推奨では12~24時間と説明があります。ここではひとまずこのように重石をして一晩乾燥させます。

ペレマットとビブラムシートを重石をのせて接着
ペレマットとビブラムシートを貼り付けて重石をのせておく
④ 真田紐を通すための穴あけ

一晩経過したらほぼ乾いていると思いますので作業再開です。

真田紐を通すための穴を3か所(鼻緒/外側/内側)空けます。
まずは鼻緒の部分。親指と人差し指の付け根にしるしをします。

ワラーチ_穴あけ鼻緒
穴あけ 鼻緒

続いて足の外側。くるぶしの一番つま先側、切り取ったソールの一番くぼんでいるあたりが目安です。またあまり外側に穴を空けると使っているうちにゴムが裂けてしまうので外側から7~8mmくらいの位置にしるしをつけます。

ワラーチ_穴あけ外側
穴あけ 外側

そして足の内側。つちふまずの一番高いところあたり、切り取ったソールの一番くぼんでいるあたりが目安です。こちらも同様に外側から7~8mmくらいの位置にしるしをつけます。

ワラーチ_穴あけ内側
穴あけ 内側

目印をつけた箇所に穴あけパンチを当てて上からハンマーでたたいて穴をあけます。この時穴あけパンチが貫通した時に床を傷つけないように雑誌や板などを敷いてから作業してください。

ワラーチ_穴あけパンチで穴をあける
ワラーチ 穴あけパンチで紐を通す穴をあける
⑤ 真田紐を通す

まずは鼻緒の部分に真田紐を通すのですが穴あけパンチの穴だけだと少し小さいのでここだけは少しカッターで切り込みを入れてから紐を通します。通すときは紐を突っ込んでドライバーなどで押し込むと上手くいきます。

ワラーチ_真田紐を通す
真田紐が鼻緒から足の外側に伸びるように穴を少しカットする

真田紐が通ったらあとは抜けないように結び目を作ります。この時なるべくフラットになるように結んでください。この結び目は最終的にはシューグーなどで固めてしまいます。

ワラーチ_真田紐を通す
鼻緒を通したら結び目を作り抜けないようにする

いよいよここから紐を結んでいくのですが静止画だと説明しずらいのでこちらの動画をご参考ください。この動画はアウトドア業界で様々な活動を行っている木村東吉(きむらとうきち)さんの解説でとても分かりやすいです。

ワラーチ 真田紐の結び方

紐を通して完成です。

自作ワラーチ完成
自作ワラーチ 完成
⑥ 何度か履いて馴染んできたらソールの紐を補強

初めて作成した場合は紐の締め具合など、自分の足にしっくりくるまで少し時間がかかるかもしれません。歩いている時と実際に走った時の感覚が違ったり、紐が馴染んできたときの結び目の強さなどが変わってくる場合もあります。しばらく履いてベストの状態に近づいてきたらこんどはソール面の真田紐をシューグーで固めてしまいます。これは必須ではないのですがやはり履き続けると紐が擦れてくるので私は補強する派です。

ワラーチ_真田紐の補強
ソールの紐をシューグーで補強

ここでポイントはあまり厚く塗りすぎないようにすることです。厚く塗ってしまうとソールのフラット性がなくなってすこし違和感が出てしまう可能性があるためです。

自作ワラーチでジョギングのモチベーションもかなりUPします。もしご自身で満足いくものが完成したらご家族やご友人にも作成してあげると喜んでもらえますよ!

ワラーチ材料 まとめ

■ 材料
ビブラムシート 2枚 厚さ7mm 横13cmx縦33cm
ペレマット1枚 暑さ5mm 横30cmx縦30cm
真田紐 平紐 1本 幅12mm 長さ3m程

■ 道具
・ハサミ
・型紙用の白い紙
・ペン
シューグー(靴底等の補修材です)
穴あけポンチ 5mm
・ハンマー
・カッター
・ドライバー

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